2015年05月27日

個展poeticallyについて 1


個展をやります。

poetically

6月22日(月)〜27日(土)
ギャラリーハウスマヤ
11:30 - 19:00
最終日は17時迄です

東京都港区北青山2-10-26
東京メトロ銀座線 外苑前駅3番出口



2月に発売された
絵本『さくらいろのりゅう』(アリス館)の原画を、
全ページ展示する予定です。

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そして、オリジナル作品も
少しですが展示(販売も)します。



オリジナル作品を描くにあたり、
どんなテーマで描こうかなぁ……と思ったとき、
怪談雑誌『Mei(冥)』で連載していた
“つくよみ双紙”を思い出した。

歌人の佐藤弓生さんが
毎号3つの詩や短歌や俳句を選び、
それをもとに書かれた物語を読んで、
わたしが絵を描く、という連載。

で、

そうだ、
佐藤弓生さんの短歌を読んで
絵を描いてみよう〜・・・

と思った。



でも、描ける自信がなかったから、
まずはこっそり勝手に始てみることにした。



佐藤さんの歌集を手にいれようと検索したら、
なんだか高額になってたりして、
うぅーんどうしよう、
そうだ、Hさんなら持ってるかも、
と思って聞いてみた。

でも震災の時に部屋が崩壊(?)して以来
どの本がどこにあるかわからなくなってるそうで。

そうなんだー・・・
じゃあいいですー・・・
どうしようかなー・・・



そしたら。

Hさんが『薄い街』(佐藤弓生さんの歌集)
買って送ってくださったのだ。

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うわーーーー
ありがたいーーーー

ここまでしていただいたら
「やっぱり描けなかった…」
じゃすまされないと思い、
そこからピキっとスイッチが入った感じ。



いつもそうだけど、
「やってみようかなー」
ぐらいの感じだと
絶対にやらないのだ、わたしは。

絵本だって
「描けたら描こう」
「描けたらいいな」
と思ってても、いつまでもやらない。
『さくらいろのりゅう』は
編集Yさんが丁寧に根気よく
引っ張ってくれたおかげで
完成したのだ。



話を戻すと。

まずは、
ギャラリーが発送する「6月の展示DM」の中に
入れてもらわねばならないから、
とにもかくにもDMを作らないとならない。

でもDMって一番大切よね。

だってコレを見て
「あら、いい絵ね。見に行こうかしら」
と思ってもらえるか
「興味無いわー」
と思われるかが決まるんだから。



なので、
なんでもいいから…ってわけにはいかない。

本来ならなば
すべての作品の中から
一番良い絵をDMにしたいのだけど、
なにせ作品が全然出来てないのだ。

この時点ではまだ
「佐藤弓生さんの短歌で絵を描く」が
本当に出来るかどうかさえわからなかった。



イイ絵を描こうとするとろくなことはない。

全然イイ絵が描けない。
どうしよう。
焦る。

「絵本の原画展示だけでもいいですか?」
ってギャラリーの人に聞こうかな・・・

と思った頃に
ふと描けたのがこの絵だった。

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この絵を描いた日、
白木がわたしのことを舐めてくれた。

白木がわたしを舐めてくれたのは
実にその時が3回目。
約6年の間にたったの3回しかなない
すごくすごーーーーく貴重なことなのだ。

しかも、その前の2回というのは、
わたしが窮地に追い込まれ
「こんなのってヒドイと思わない?」
と白木にグチった時だった。



わたしが泣いてると、
寄り添うどころか
逆に距離をとって
いつも以上に冷たい目で見る白木が、だ。



ホントにホントにほんとーに弱っていて
しかもその理由が正当だった場合にのみ
舐めてくれるのだな、きっと。



白木はわたしのことを
決して甘やかさない。
ほんの1〜2回舐めて終わり。
それ以上は舐めない。
どんなに懇願しても舐めない。
弱ったふりをしても舐めない。

そいういうヒトなのだ、白木は。

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その白木が舐めてくれたってことは(説明長過ぎ)
なにか意味があるはず。

今回の場合、その意味は
「その絵、イイじゃん。DMにすれば?」
だったに違いない、きっときっと。


ということで
この絵をDMにしたのだった。
ほんとの話(あるいは、どうでもいい話)

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この後、調子が出て来たようで
続けて何枚か作品が描けた。

「佐藤弓生さんの短歌で絵を描く企画」、
いける!
いこう!
と思ったので
ご本人にお手紙を書いた。

わたしの絵と
佐藤さんの短歌を
一緒に展示しても良いでしょうか…と。


ありがたいことに、
佐藤さんからOKのお返事をいただけた。

ということで、
今回のオリジナル作品のタイトルは
佐藤弓生さんの短歌です!
(なんという贅沢!)


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ちなみに。

DMの絵の短歌はコレです。

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(佐藤弓生歌集『薄い街』より/沖積舎)


佐藤弓生さんのファンの方に
どう思われるかはちょっとアレですけど、
わたしとしては
短歌が寄り添ってくれるおかげで
絵がグッッッと深く見える、
ような気がする。
ありがたい。



数はそんなに多くないけれど

ひっそり地味な絵ばかりだけれど、

獣が居る絵が多いけれど、

展示期間が短いけれど、

よかったら見にいらしてください。

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posted by inukaki at 20:37| 展示 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする