2015年11月29日

『いるの いないの』『あずきとぎ』原画展を終えて(今ごろ)


9月5日〜27日までの約三週間、
ギャラリー・エフ浅草で
絵本原画展『いるの いないの』『あずきとぎ』を
開催しました………
って今ごろブログ書いてる。
ひどすぎる。


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アルミ製ひんやりマットを使ってた頃のおはなし・・・


DMハガキを作らなかったので、
個々にお知らせすることがなかったせいか、
業界のヒト(出版社のかたなど)は
ほとんどいらっしゃらなかった気がする。
個展会場でよくある「名刺交換」が
ほぼゼロだった。


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『あずきとぎ』の登場犬ゴルゴ


そのぶん、
一般のかたが見て下さったということで、
そのことをとてもありがたく感じた。


「1868年に建った蔵」という
その建築物への興味で入って、
ついでに原画を見て下さったという人も
たくさんいたんじゃないかと思う。



あと、猫。

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「ども」

すずのすけ君会いたさにカフェに来て、
ついでにギャラリーに入って下さった人多数!


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再び、描き途中のゴルゴ


この世において、
わたしの絵を知ってる人と知らない人では
知らない人のほうが遥かに多い。

当然のことながら、
「知らない人」に来ていただくのは
かなり難しい。

だから、
カフェと蔵と猫のおかげで
「知らない人」に見ていただけたことが
本当にありがたかった。


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そろそろ完成のゴルゴ




ギャラリー・エフ浅草とわたしの繋がり始めは、
白木が、銀次親分9万人目の子分になったこと。
その記事はこちら→  

9万人目の子分に応募したことがきっかけで
Izumiさんがわたしの個展に来て下さり、
その後『月夜の森』のチラシに作品を使って下さった。

ちなみに、今年の『月夜の森14』のチラシ絵も
担当させていただいてます。
蔵でのライブはマイク無しの生音。
とっても素敵なのでぜひ体感してみて下さい!
詳細はコチラ→  


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子分記念にもらった写真。カクイー!


初めて銀次親分におめにかかったのは
2012年9月26日。
その記事はコチラ→  

実はその前に一度行ってるのだけど、
銀さんにもIzumiさんにも
お目にかかることなく終わったのだった。


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もう一枚。カワイー!!


この日初めて、
銀さんの案内のもと、蔵に入らせてもらい、
あの梁を見て
「あー、この梁を見てから『いるの いないの』を
描きたかったな〜」とつぶやいた。

そして、
「ここで原画展やれたらいいな〜」と思った。


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はじめまして、蔵



だけど、ここギャラリー・エフ浅草は、
Izumiさんの厳しい目をくぐり抜けたモノしか
展示が出来ない(とわたしは認識した)。

ということは、
わたしの絵の展示など
そうそうやらせてはもらえまい。


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「あたぼーよ」


今回こうして原画展をやらせてもらうまでに
約3年。


その間、「ウチで個展を…」
とIzumiさんが言ってくれたことが
何度かあったように思う。
そのたびにわたしも
「あぁもうぜひいつか…」
と答えてたような気がする。


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「あまいぜ」


Izumiさんはどうだったかわからないけれど、
わたしは「やりたい」とずっと思っていた。
過去の展示やイベントの記事を見て、
わたしも銀次学芸員のもとで
展覧会をやりたいと夢みていた。
だけど、「展示させて!」と言えるほど
自分の絵に自信がなかった、
というのが正直なところ。


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「全部お見通しだぜ」


そうこうしてるうちに、銀さんが亡くなった。
2013年12月29日。



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「おさきに」




銀次学芸員のもと、
エフで展覧会をやるという夢は、
もう二度と叶わない。

猛烈な後悔にさいなまれた。

「エフで個展を」
の気持ちは、ここで一旦途切れたように思う。


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その後、どうして、どうやって、
エフで『いるの いないの』『あずきとぎ』の
原画展をしよう!となったのか、
全然思い出せない。

気づいたら、そんなことになっていた。
(Izumiさんはコトの発端を覚えてるかな?!)

わたしの絵は
相変わらずまだエフの蔵という場に
追いついてないけど、
でも「原画展」だったら許されるのでは……
との思いはあった。

絵本の原画=既に世に出ている絵、
それはつまり、
最低限のラインはクリアしてるってこと。

だから
蔵が受け入れてくれたのかもしれない。


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ありがとうございます、蔵


岩崎書店の編集HさんSさんとIzumiさんと
初めて打ち合わせしたのは
春ぐらいだったかなー。
なんかイベントしたいねー。
京極さん来てくれるかなー?
無理でしょう。
だよねー。
ほたるさん、落語やってくれるかも。
あぁ、それいいね。
なにかグッズも作りたいねー。
てぬぐい作っちゃおう。
そうしよう、そうしよう。

なんて、
あれこれ思いつきで喋ったっけ。

結局
みなさまのご協力のもと
すべての「思いつき」が実現したのだった。
ありがとう。ありがとう。



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『あずきとぎ』の登場猫、マメ





原画展の計画が進むなか、
6月にIzumiさんが入院した。

9月に一ヶ月間展覧会やるなんて無理だ。

それでも「やろうよ」と
エフのみなさまに言われたけれど、
わたしにとって蔵とIzumiさんはセットだ。
蔵やIzumiさんに何かやって欲しいわけではない。
ただそこに居て欲しい。
居て、見ていて欲しいのだ。


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マメ、描き中




長く暑い夏をこえて、
Izumiさんは戻って来てくれた。


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おかえりなさい!



銀次学芸員と一緒に…は叶わなかったけれど、
おかげさまで、
一番目の子分のIzumiさんと展覧会が出来た。
(学芸員見習いのすず君とも!)


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ありがとう、銀次親分



わたしは、なにごとにも時間がかかるタイプだ。
そのせいで、いろんなものごとに乗り遅れる。
取り返しのつかないことだってたくさんあった。
それでも、なんだかんだいって、
やりたいことはやれてるような気がする。
そこにはいつも誰かが待っていてくれる。
拍手も歓声もないけれど、
迎え入れてくれるだれかがいることが、
わたしを生かして、
前に進ませてくれてるのだと思う。


ここで展覧会が出来たことに、
助けてくれた沢山の猫の手に、
思いつきにお付き合い下さった京極さんとほたるさんに、
美味しいご飯を毎日食べさせてくれたエフのみなさまに、
展覧会に足を運んで下さったお客様に、
ここまで導いて下さったIzumiさんと銀次親分と蔵に、
心から感謝します。
本当にありがとうございました。

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追伸:
毎日お留守番してくれた白木にも感謝します。
ありがとう。

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お留守番スイッチ、ぽちゅ〜


posted by inukaki at 18:51| 展示 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする