2015年12月12日

有田川に行って来ました


今年の8月に
『いるの いないの』原画展を開催して下さった
和歌山県有田川町の「ちいさな駅美術館」。

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原画展の会場の様子


みかんや山椒の名産地でもある有田川町は
実は「絵本の町」でもあるのです。

毎年行われている「有田川町絵本コンクール」は
今年で5回目。
受賞後に絵本デビューしたかたもいるぐらい
本格的な実力派絵本コンペのようです。

その絵本コンクールの授賞式が
11月23日に行われるのにあたり、
この一年の間にちいさな駅美術館で展覧会をした作家も
ご招待いただけると。
なんてラッキー!
喜んで行って来ました。


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お留守番スイッチ、ぽちっ



先に書いたけれど、
有田川はみかんの産地。
でも、わたしが原画展をやった8月は
みかん畑は緑色。
今回初めてみかん色の水玉に彩られた
山々を見ることができました。

授賞式前日の22日から有田川入りして、
楽しいイベントに連れて行っていただいた。



まずは、マイクロバスに乗って
みかんの選果場へ。

背中にみかんを乗せた軽トラさん達が
つぎつぎにやってきて
大きな工場にすいこまれていく。

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工場の中は、まるで遊園地のよう。
ディズニーランドでアトラクションの
乗車待ちしてる時みたいな気持ち。
あるいは、
『チャリーとチョコレート工場』とか、
『シザーハンズ』の博士の研究所を見学してるみたいで、
全然見飽きない。


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このカーブがたまらない


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センサーで甘味を計測して分別する機械(だったかな?)


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超ハイテク工場の中にはこんなコも。がんばれ!



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あーーー!たのしかったー!




そしたまたバスに乗り込んで
次はみかん農園へ。
なんと、人生初みかん狩り〜!

ひとり1ハサミをお借りして、いざ!

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たわわわわ

農家のかたに
「お水はどのぐらいあげるんですか?」とお聞きしたら、
「雨だけです」と。
白いシートで地面を覆ってあって、
それは、水分をとりすぎないためのもので、
厳しく育てたほうが甘くなるんですって。


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ちなみにこのシートは建築グッヅだそうです


そして、知らなかったのだけど、
みかんの木って接ぎ木なんですって!
からたち(だったかな?)の苗木を植えて、
そこにみかんの木を接ぎ木するんですって。

この木は植えて3年目ぐらいのコで、
よーく見ると、
からたち と みかん の
境目がわかる!!

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たまに、下のほうから
からたちが新芽を出すこともあるそうで……キュン


みかんは自分のことを
みかんだと思ってるのか
からたちだと思ってるのか、
みかんのアイデンティティーはどうなのか……
というのがとっても気になる。



みかん三昧を楽しんだ後は、
いよいよ
絵本コンクール授賞式のレセプション会場へ。

その会場とは、
夏にわたしが読み聞かせをした古民家でした。

「こちらです〜」と
Sさんに導かれて会場へ向かうと、
なんと、入り口に・・・

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「桃太郎のおばあさんです」


すごい!
絵本の世界が始まってる!!

もちろん、この後は
「桃太郎のおじいさん」も登場、
さらに浦島太郎もやってきて、
寸劇がスタート。
その流れで、受賞者の発表〜!!

たまて箱に入っていた巻物を
偉い人達が読み上げていく形式。



そして隣の建物に移動して宴会。
宴会といっても
フツウには終わらないですよー。

なんと!
山姥登場!!
しかも3人!!!
「山姥キャンディーズ」だそうです。
(Perfumeじゃないところに世代を感じます)


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山本孝さんにお酌をする山姥キャンディーズのスーちゃん



大きなつづらと小さなつづらが登場したり、
受賞者全員に作品の絵が描かれたケーキが贈られたり、
もーーーーっスゴイ!!
いや、「すごい」っていうと
ゴージャスなビンゴみたいな方向になりがちだけど、
そっちじゃなくて、
やらなくても誰も文句は言わないし、
やったって給料が上がるわけじゃないし、っていう
そういうことに時間をかけて、全力でやる熱意と執念!
それがもう半端なく凄いです。
(そういえば、石川近代文学館の方達も同じ方向の凄さでした…)

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例えば、原画展の入場券を切符にするとか…

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例えば、作家の名札が一人づつ色も模様も違って手作りだとか…


心底感動。



宿泊先はとっても素敵な「あさぎり」。
ここに籠って作品制作したい!(しないだろうけど)
と思うほど素敵な宿泊施設。
滞在時間が短くてホントに残念〜。
車が無いとなかなか難しそうだけど、
いつかゆ〜っくりぼ〜んやりしに来たい。

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で、23日はメインイベント……の前に、
市場に寄ってお買い物!
わたしも、心の家族:エフへ
みかんを箱ごと送りつけることに。
有田川のみかんは本当に美味しいので
誰かに送りたくなるのだった。

自分用には小箱みかんを。
(そしたら送料のほうが高かった!)



いよいよ会場へ。

えほんマルシェ というイベントが開催され、
その中で授賞式や、トークイベントなどが行われるのです。
(こっから先は写真無し…)

実はこの「えほんマルシェ」というイベントを
すっっごく楽しみにしていた、客として!!
ラインナップを見ると、
美味しそうなパン屋さんとか珈琲屋さんとか
食べ物屋さんとかたくさん出店するようで、
あれも食べたいこれも食べたい状態。

「控え室にお弁当が用意してありますので…」
と言われたけれど、
いやいやいお弁当要らないでしょ!
買い食いするでしょ!

でもまずはやることやらねば。

わたしなんて95%遊びに来てるようなものだけど、
ちょっとだけ何かをやってるフリをする必要があり、
宮本さんの「お化けのファッションショー」に参加して、
途中で抜けて、硝子の壁(?)に絵を描く作業を。

大人達は「描いてるところを見られる」ことに
反応していくけれど、
子ども達は「(自分も)描いていい?」と聞いてくる。
だよねーだよねー、
人が描いてるの見てても面白くないよねー!
自分たちが描きたいよねー!
子どもの反応のほうが正しいね!!


その後は
昼休憩中の山本孝さんのお化け屋敷内で
『いるの いないの』と『あずきとぎ』の読み聞かせ。
面白いフリートークが出来なくて、
ホントに読むだけになっちゃって、
子どもたち、ごめんよーごめんよー。


…ってことでこの後の
メインイベントである
宮西達也さんと真珠まりこさんの
トークイベントまで自由時間!
やった!!!

財布を握りしめてマルシェにくりだしたけれど、
おぉぉぉ・・・ほぼ売り切れ!大盛況!

ナポリタン食べたかったな〜
カレーパンも食べたかったな〜

と思いつつ、
焼き菓子はまだあったので
いろんなお店で少しずつあれこれ購入。

お弁当なんて要らない!と思ってたけど、
用意して下さっていて良かった〜・・・
としみじみ思いながら
控え室で星野イクミさんとうささんと。
お弁当、美味しかったです。。。


宮西さんと真珠さんのトークイベント開始。
機材の不調で、前半は宮西さんがフリートークで場繋ぎ。
絵本作家とは思えないトーク術。
おふたりのトークを見に(聞きに)
たくさんの人が集まっていたし、
午前中もサイン待ちの列が途切れなかったそうだ。
宮西さんと真珠さんはアイドルのようだな〜、
とぽや〜んと眺めておりました。


帰りの電車、特急くろしおの時間があるので
3時半にはバスに乗り込んで会場を離れたけれど、
えほんマルシェはまだまだ盛況で、
たくさんのお客さんであふれていました。

えほんマルシェ、
大大大成功だったようです!(ですよね?)




絵本の町、有田川。

「絵本の町」といったって
「絵本の町ってなに?」
って思われそう。

「酒の街」だったら酒が美味いんだろうな、とわかる。
でも「絵本」は?

産地ってわけではないし、
伝統工芸でもないし、
絵本なんてどこにでもあるし、、、
なんというか、
掴みづらいというか想像しづらいというか。

ヒトにわかるような形で
実際に「絵本の町」をつくるのって
すごく大変なんだろうなぁと思う。

それなのに、敢えて「絵本」を選択して、
今まさに、それを実現させていってる有田川のみなさま。

ほんとに凄いと思うし、
その現場に
ほんのちょっと参加出来たことが嬉しい。

わたしは、運良く原画展を開催していただいた繋がりで
呼んでいただいたけれど、
ホントはまだ全然「絵本作家」などではなくて、
「絵本の町」に貸せる力が無さすぎて申し訳ない。

でも、一生懸命に、
手間暇おしまず取り組むみなさまの姿をみて、
なにかやれることがあれば……と思わずにはいられない。
たぶん、どの参加者もみんなそうだと思う。

これからの「絵本の町、有田川」。
今後の飛躍が楽しみでもあるし、
「絵本の町」に気にかけてもらえるような絵本を
描けるようになりたいとも思う。

ありがとうございました、有田川のスタッフのみなさま!

そして、
みなさん、みかんをもっと大切にw!!



有田川町 絵本コンクール2015
結果発表のページ →

posted by inukaki at 22:04| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする