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2015年12月20日

絵本『だれのものでもない岩鼻の灯台』発売

12月。
季節は冬。

そんな時季に出る新刊絵本、
『だれのものでもない岩鼻の灯台』。
灯台が主人公の絵本です。

シチュエーションは海だし、
夏に出したほうがよかったのだろうけど、
まぁなんやかんやで冬にズレこみました……。


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山下先生と初めてご一緒したのは、
『うらしまたろう』。
(日本の昔話えほん 6 /あかね書房)

その前に描いた絵本でイロイロあって
絵本がヤになっていたわたしに、
「好きなように描きなさい」
「一枚一枚自分の作品だと思って描きなさい」
と山下先生は言って下さった。

どれほど心強かったか。
どれほど励まされたか。

『うらしまたろう』を描くことで
「絵本って楽しいかも」と思えたのだった。


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あれから約5年。

『だれのものでもない岩鼻の灯台』のラフを見て、
「これでいいよ。まかせるよ」と山下先生。
それから、つづけてこうおっしゃった。
「あなたは絵がうまいっていうのはもう知ってるから。
だから、今回は肩の力を抜いて描いてごらんなさい」




『あずきとぎ』と『さくらいろのりゅう』を描き終えて、
この先におとずれるであろう
「息苦しさ」の予感があった。

このままいったら
近いうちに行き詰まるに違いない。
自分の絵に飽きる予感、とでも言えばいいのか…。

それでも、
わたしに仕事の依頼を下さる方々は
『いるの いないの』を見て、
あるは他の既刊本を見て、
依頼して下さる。

口に出して言わなくても
「こういう感じで…」
とイメージされているだろう。
期待されているのだろう。

この先ずっと
この絵で答えていかなければいけないのだろうか。

それっとどうなんだろうか。

やっていけるだろうか。


そんなことを考えてる頃だったのだ。

山下先生は何でもお見通しなのだな・・・。


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先生が指摘した通り
「肩の力を抜いて」描けたらどんなにいいだろう。

でも、
「そうですか!
じゃあ肩の力を抜いて描きますね!」
と言えるような簡単な課題ではない。

だって、肩の力を抜いて描いた絵が
どんな絵なのかわからないし、
だいたい、
どうやって肩の力を抜いたらいいのか
全然わからない……。

先生は
「何年かかってもいいよ」
とおっしゃった。
この課題が難しいことをご承知なのだ。



嬉しい。
けど、困った。

どうしよう。

肩の力を抜いて描くにはいったい……。



どうしていいかわからないから、
とりあえず画材屋で
今まで使ったことのない紙など、
新しい素材を買ってきた。

一ヶ月ぐらい、
あれこれやってみた。

画材を変えたら
そりゃあ絵の雰囲気は変わる。
当然だ。

でも
先生のおっしゃったことは
こんな簡単なことではないはず。
もしこれでいいのなら
「今回は画材を変えてみたら?」
と言えばすむことだし。

そうじゃない。
もっと根本的なことなのだ。

うーん困った・・・。


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先生は「何年かかってもいい」
とおっしゃってくださったけど、
出版社のほうは
「夏発売予定」を「秋発売予定」に
変更してくれただけだったし、
編集者からも、
「どうですか?」
という電話が何度となくかかってきたし…。

まぁね。
会社だから仕方ないのかな。。。



時間は気にせずやってみなさい、と言う山下先生と、
早く早くとにかく早く、という出版社に挟まれ、
どうしようかなー……
と途方にくれていた時、
第二の救世主(?)某さんがわたしに言った。
「いいじゃないですか、がっかりさせちゃえば」


わたしは期待に答えよう、答えたい、
とばかり思っていた。
依頼してくれたヒト達の
期待に答えねばと思っていた。
いままでの絵をイイと言ってくれた読者の人達を
がっかりさせてはイケナイと思っていた。

山下先生はそれを察知された。
だから、
「肩の力を抜いて」
と言って下さった。

先生がせっかくそう言って下さったのに、
それでもまだ、
今までの「評価」を守ろうとしていた。

そんなわたしの背中をやさしく押すのではなく、
力いっぱい突き飛ばしてくれたのが某さんの言葉。
「がっかりさせちゃえばいいじゃないですか」


そうか。。。。
がっかりさせちゃえばいいのか。
編集者も読者も
みんながっかりさせちゃって・・・・
そうかそうか。
もういいや。
なにを言われてもいいや!!



なんだかそれでふっきれて、
そこから一気に描くことが出来た。


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高校野球で、
初めて甲子園のマウンドに立って、
緊張して堅くなってるピッチャーのことを
「腕が振れてないですねー」
なんて言うけれど、
まさに、わたしはそんな感じだったのだ。


山下先生と、
「がっかりさせちゃえ」と言ってくれた某さんのおかげで、
この絵本が完成したと言っても過言ではない。


絵を描くのが楽しかった。



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仕上がった絵を見た山下先生は、
とっても喜んで下さった。
ちっともがっかりなどしなかった!!!


色校は初校のみという方針だった出版社が、
色がちゃんと出るまで色校を出す、
という方針に変えてくれたのも
山下先生の鶴の一声のおかげ。



そして、ここから先は
デザイナー椎名麻美さんの出番!

今迄のこのシリーズでは(一応「子どもたちへ」というシリーズの中の一冊)
一度の色校正でOKだったんだろうに、
いきなり細かい指示を出されて
印刷所の方々もびっくりしたと思う。

それでも
椎名さんが丁寧に説明してくれて、
印刷所の人もそれに答えようとしてくださった。

何度も印刷所に通って
データ作成の人と話をしてくれて、
最終的には刷りの現場にも立ち会ってくれた
椎名さんに感謝!!

色校正をきちんと見られるデザイナーって
実はあまりいない。
「原画通りに」とか「鮮やかに」とか
そんな程度の赤字しか入れられない人が多い。
違うんだよー。

スキャニング、オペレーション、面付け、刷り順、
その他もろもろ、
どこに問題(の可能性)があるのかを探る、
今回もまた椎名さんの
豊富な経験と知識を見させていただいた。


おかげさまで
キレイな本に仕上がりました!!


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最終的に特色プラスしたり、
何度も色校正を出したり、
今までより経費がかかることを許して下さった
絵本塾出版様にも感謝。
ありがとうございました!!



そんなこんなで、
途中イロイロあったけど、
わたしにとっては
大事な絵本となりました。


部数が少ないので
店頭で見かけることはないかもしれません。
図書館には入るかな〜。どうかな〜。
今までの絵と違うから
ホントにがっかりするかもしれないので、
ネット書店で買われるのは
どうかなぁ…不安だなぁ…
と、ちょっと思うのですが。。。
どこかで見かけたら
手にとってみてください。

念のため。
猫はちょこっと出て来ますが
猫度は低いです。
白木は・・・います。

宜しくお願い致します。


『だれのものでもない岩鼻の灯台』
山下明生/文 町田尚子/絵
絵本塾出版


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余談だけれど、、、
色校正の際、わたしも一度だけ印刷所まで行った。
精も根も尽き果てるぐらいに疲れ果て、
途中、「来客用」として置いてあった
インスタントコーヒーをいただくことに。
お湯で溶くタイプのアレ。
インスタントコーヒーを飲むのなんて
何十年ぶり?!
クリームはもちろん粉末のアレ。
いつもは入れない砂糖もたっぷり入れて。
そのコーヒーの美味いこと、美味いこと。
泣けたわ〜。
「しみるね〜」と椎名さんと言い合った。
今まで飲んだコーヒーの中で
一番美味しかったかもしれない…。
この絵本を見るたびに
あのコーヒーの味を思い出すんだろうな〜。

(おわり)


posted by inukaki at 20:44| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月13日

白木について。

[ウチに来た経緯]
白木は8才(推定)のとき、うちに来た。
それまで育ててもらったNさん家には他に猫が2匹いたのだけど、
白木はその二匹から猛烈ないじめを受けていたという。
そのせいで、性格も暗くなり、
人間にも寄ってこない陰気な猫になってしまった…
という話をたびたびNさんから聞いていた。
ある時、ふと、「白木をひきとりたい!」と言ったところ
「よろしくたのむ!」と言われたので、
猫可のアパートへ引っ越しを決意。

わたしは犬好きで、猫に興味を持ったことも、猫知識もなかった。
当然、「猫がほしい」「猫と暮らしたい」と思ったこともなかったのに、
なぜか「白木と暮らしたい」と思うように。
わたしにとっては、「運命の猫」、
白木にとっては大迷惑、、、だったに違いない。

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ウチに来たばかりの頃の白木。
携帯で遠くから撮影。お互いビクビク。



引越早々、白木を引き取りに行ったのが2009年6月28日。
ちなみに、それが白木とわたしの初対面。
更にちなみに、わたしが白木の姿を写真で見たのは
アパート契約の時に同居ペットの写真を提出する必要があったために
Nさんから画像を送ってもらった時。
白い猫だと思っていたらハチワレ模様だったことに、まず驚いた。
そのぐらいなんにも知らない状態だったのに
白木をひきとることに何の迷いもなかったのはどうしてなのか、
今思うと不思議。

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心は開いてなかったけれど、股は開いてはいた


[白木の名前の由来]
Nさん家ではピッピというかわいい名前だった。
Nさんのご主人が新橋の場外車券場「ラ・ピスタ新橋」の帰りに
ペットショップで買った猫だったので、
当初はラピという名前だったのだけど、
シッポをピンとたててお尻をピッピッと振って歩く姿から、
ピッピと呼ばれるようになったんだそうで。

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この写真を知人に見せたら
「美川憲一みたいだね」と言われた



ピッピはすくすくと成長し・・・
のはずが、なかなか大きくならなかったために、
Nさんのご主人が
「白木みのるみたいだなー」と言ったとか。
(“白木みのる”をご存知ないかたはネット検索してみてください)
実際、白木がウチに来る前に病院で体重を計った時は
3.5kgだったとか。
洋猫の雄でこれは相当小さいほう。

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首の段々が無い!


「白木みのるみたいに大きくならない猫がいてね〜」
とNさんに言われたのがツボにハマったわたしは、
ことあるごとに「白木、元気ですか?」などとたずねていた。


ウチに来て正式に「白木」と命名。
「ピッピ」も残しておきたかったので
正式名は 白木ピッピ でございます。

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「ペット用品」をどこで買えばいいのかさえわからず、
東急ハンズで買った爪研ぎ。



白木はペットショップで売られていた
スコティッシュフォールドという血統書付きの猫。
ということは誕生日もはっきりしてるはずなのだけど、
血統書が行方不明で、
Nさんの記憶も曖昧だったために、
白木の誕生日と年齢は「暫定」なのであります。
一応、今年で12才。9月1日生まれ、ということにしてる。
一年ぐらい前後してるかも。

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首の毛がボサボサしてるのは、
「顔まわりを触られるのはイヤに違いない」と思い込んでいたので、
ブラッシングをしてあげなかったから。
みなさんご存知のように、
猫は、顔まわりを触られるのが大好き。
そんなことさえ知らずに白木を迎えたのでした。



[白木の病気]
ウチに来る前から「よく吐く」ということは聞いていた。
いじめによるストレスなんじゃないか…と思っていた(願っていた)。
近所の病院に行って、
半年ほどあれこれ薬を試してみても改善されず、
最終的に2010年1月に
大きい病院で内視鏡検査をした結果
悪性リンパ腫(消化器型/高分化型)であることが判明。
「目標2年でがんばりましょう」と言われた。
そこから抗がん剤を服用するようになり、闘病生活が始まった。

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「腹毛をそられました」


[白木の闘病]
抗がん剤、というとものすごい副作用を想像される人が多いと思うけれど、
獣医さんが言うには、
猫は人のような激しい副作用はでにくいとのこと。
(副作用がでる子は全体の20%ぐらい、だそうだ)
白木も副作用はなく、順調に回復して、
吐きもおさまり、食欲も出てきた。
よかった、よかった・・・のはずだったのだけれど。

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「!?」


一種類目の抗がん剤が段々効かなくなり、
初夏ぐらいから再び吐きはじめ、
検査の結果、再発が認められた。
8月12日に初めて二種類目の抗がん剤投与し、
再び復調のきざし。
三回目の投与をしようとしたところで
白血球の数値が壊滅的なことが発覚。
(白血球数:正常値5,000〜19,500のところ、白木は130)

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8月12日、病院から帰って来た後の白木


当然のことながら、抗がん剤の投与は中止。
そこから、毎日通院して検査と治療。
8日間続けても正常値に戻らず、
3日置きぐらいの通院に変更しつつ検査と治療を続行。
数値が戻ったのは9月23日。
白木は体力的に、
わたしは金銭的に辛い日々だった。。。

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9月23日の白木。病院にて。


数値が戻ったあと、
抗がん剤治療を再開するかどうかで随分迷った。
白木はウチに来てからずっと
薬を飲まされるという嫌な目にあい続けていて、
心からのんびりしたことが無いのではないか。
どうせ死んじゃうなら、
薬もなにもないゆるやかな毎日を過ごさせてあげたい、、、
と思い、抗がん剤を止めた。
再発したら、その時にまた考えようということで。

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白木本猫に悲壮感がなかったのが救い


今も、二ヶ月に一度通院してるのだけど、
先生もびっくりするぐらい、再発しない。
もう丸3年、抗がん剤無しで生きてる白木。

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「生きてます」


「リンパ腫です」と告知された時は泣いた。
毎日毎日、白木が怯えるぐらいに泣いた。
でもある時
「白木は今はまだ生きてる」
という当たり前のことに気づいた。
生きてる白木を前にして
白木が死んだ時のことを考えて泣いてるなんて
時間の無駄だし、なにより生きてる白木に失礼だ、と思った。
生きてる今を大切に過ごそう、と。

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「よろしく」


それで今に至る。

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「寛容になりました」


リンパ腫のほうは落ち着いてるけど、
昨年の9月には、
いきなりALT(肝細胞)数値が急上昇して点滴通院。
原因は不明。

そして今年の春頃には、
食道機能が低下してることが判明。
食道の動きが鈍くなってるために
食べた物が胃袋まで到達せず食道に残ってしまい
食後に吐いてしまうように。
対策としては、「立ってたべさせる」しかないんだそうだ。
(巨大食道症/食道拡張症についてはコチラ→

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「立ち食いしてます」


そして食後は出来るだけ体を縦にする。

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「Twitterでおなじみのこの写真」


このポーズは
遊びでやってるわけではなくて、「食後の起立」。
ベッドのふちにつかまって立たせ
わたしが後ろから支えてる状態。
5分ほどこうやってれば、白木の場合はほぼ大丈夫。
中には食後に1時間近く立っていないと吐いてしまうコもいるそう。
治る病気ではないので、
今後も立ち食いと食後の起立は必須な白木。

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「吸う必要はまったく無い」


そんな病弱で病気がちの白木ではあるのだけど、
丸顔でムチムチしてるのでまったく同情されない。

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「同情なんて要らないぜ」


消化器型のリンパ腫というと、
食べた物を吐いてしまい、栄養が取れず、
やせ細って死んでいく……というのが定番なのに、
白木はムクムクと太っていって、
今は5kg超えることも。

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「こう見えても小食です」


再発のことを考えたら
「贅肉貯金」はとても大切なんだそうだ。
だからいいんですって。

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「先生が言ってるんだから、ほんと」


あとね、白木はデブじゃないですから。
小太りですから。こ・ぶ・と・り♡

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太り過ぎではないけど、ムギュりすぎ

ということで
白木の紹介はこんな感じで大丈夫でしょうかね。
なるべく短く、と思ったのだけど、
けっこう長くなってしまい失礼しました。

==

いま、自分ちの猫がリンパ腫で、
毎日泣いて過ごしている飼い主さんの気持ちが、
白木のこの丸顔で少しでも癒せたらいいな〜と思う。

リンパ腫治療のことは
2010年9月30日のブログ にまとめてあります。
治療法や投薬方法はお医者さんによって違うと思うので
参考になるかどうかわかりませんが、
よかったら見てみてください。

(追記)
消化器型リンパ腫の症状として嘔吐していた時と、
食道機能低下により吐出(としゅつ)していた時とは
あきらかに吐き方が違います。

嘔吐は胃から。腹部を波立たせてオエオエっと苦しそうにしてから吐きます。
毛玉を吐く時もこのパターンだと思います。
「猫は吐く生き物だから」と楽観視せず、
どのぐらいの頻度でどのような時にどのような形状のものを吐いてるのかを
細かくチェックしてお医者さんに相談する必要があると思います。

吐出は、喉から。なんの前触れもなく、ゲッと一発吐きします。
食べ物の形がそのまま残っています。
白木はたまに、白いトロっとしたカタマリ(唾液などが固まったものだそうです)を吐出してました。
苦しそうではないから心配ないのかなーと思っていたけれど、
そうでもなさそう。
まずは食事台の位置を高くするなどして様子を見るといいかと思います。
posted by inukaki at 19:25| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月07日

『おばけにょうぼう』について。

イーストプレス編集部の筒井さんから
『おばけにょうぼう』の依頼をいただいたとき、
これはわたしには描けない、と思った。
すべてのお仕事依頼に対していつもそう思うけど、
今回はとっても強くそう思った。
おばけ(妖怪)っていうのはキャラがたってるし、
キャラクターものは苦手だし、描きたいと思わないし、
登場人物が多すぎるし、それかそれから・・・
描けない理由が出て来るわ、出て来るわ。

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じゃあいったい何なら描けるのさ


それに対して筒井さんからのお返事は
「マンガ的というよりは、きれいで怪しい雰囲気のあるものにしたい」
「妖怪はキャラっぽく扱われてるものが多いけど
なにか特定の妖怪というよりは漠然と“異形のものたち”という感じで」
というものだった。

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いけい?


この“異形のものたち”っていう表現に反応。

以前、東雅夫さんからいただいた『幽』の「猫の怪」特集号、
その中に「哀しき異形、猫娘のお玉」というキャッチがあった。

妖怪って、
お化けって、
バケモノって、
そうか「異形」なんだ。
人間からみて形が異なるものたちのことなんだ。

異形だから怖がられたり気の毒がられたりするけれど、
『おばけにょうぼう』のなかの「異形」たちは
とても楽しそうにすごしてる。
『おばけにょうぼう』のキャッチコピーは
「楽しき異形たち」だな、と思ったら目の前が開けた。

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みんな異なる形だもんねぇ


人間からみたら異形、
ただそれだけの理由で
こそこそ隠れて生きる必要もないし、
鬱々と暮らす理由もない。

きっとみんな楽しく生きてるに違いない。
彼らからしたら
人間のほうが異形なんだから。

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人間って皮膚見えちゃってるよねー


文章をかかれた内田麟太郎さんの
懐の深さにもずいぶん助けられた。
わたしが提出したラフをご覧になって
「こんなにイメージがずれたのは初めてです。
でも、そこが面白くて「深いなあ」と感心しています。
この深さに付き合ってみたいと思っています」
と言ってくださったのだ。
「イメージと違う」から「ダメ」なのではなくて、
「そこが面白い」と言ってくださった内田さん。

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人間の大きさを感じました


内田さんも筒井さんも、
自由に考えて描いていいと最初っから言ってくださってたのだ。
筒井さんからのメールを読み返してみても
ずっとそういう意味のことを書き続けてくれていた。

なのに、自分の中で納得するまでに時間がかかってしまった。
きっとおふたりとも
「だから最初からいってるのにーっ!」
と思ったことだろう。

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呆れちゃうね


うまく言えないけれど、
スイッチが入る瞬間がある。
『うらしまたろう』のときも
『いるの いないの』のときも
『おばけにょうぼう』のときも。
描けない、無理、できません・・・の後ろ向きな期間を経て、
ある時なにかをきっかけに
「いけるかも!楽しいかも!」
となるのだ。

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スイッチは偶然に入るのね


『うらしまたろう』は
四季の部屋の美しさで、
『いるの いないの』は
おばあさん家が猫屋敷だったことで、
そして
『おばけにょうぼう』は
娘が猫又を飼ってることで、
一気に楽しくなってスイッチが入り、
これなら描ける!
これは描きたい!!
描かせてください!!!
と思うようになったのだ。

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妄想炸裂ですか


『おばけにょうぼう』のバケモノ達は、
もしかしたら怖いほうが良かったのかもしれない。
読んだひとが「全然怖くないじゃん」って
がっかりしたかもしれない。

でもわたしにとって、ここに出て来るバケモノ達は
どのコもみんな愛おしくかわいいのだ。
白木のことが愛おしくかわいいのと同じように。

『おばけにょうぼう』のなかには
悪いバケモノも怖いバケモノも出て来ない。
見た目がちょっとばかり個性的なだけ。

眠れない夜は
バケモノ達の宴会に参加させてもらえばいいじゃないか。
そんな気持ちで楽しく描いた。

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白木っぽいのもでてるよ〜


『おばけにょうぼう』、
書店で見かけたら、ぜひ読んでみてください。
絵本ナビでは
全ページ試し読みもできます。



京都のnowakiで開催中の個展では
『おばけにょうぼう』の原画5点を展示しています。
絵本も缶バッヂ付きで販売中。
『うらしまたろう』『いるの いないの』も販売してます。
7,8日はお休みで、
9〜12日迄、11時〜19時迄です。

『いるの いないの』の原画は
金沢の石川近代文学館にて全点展示中です。
はじまりのものがたり 絵本の世界 [前期]怪談えほん原画展
こちらは15日まで、9時〜17時まで、
会期中無休で開催してます。

posted by inukaki at 20:00| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月10日

白木・・・2回目の検査の報告。

一週間後の病院。
前日、E先生と電話でお話をして
今日の検査は血液検査だけにしてもらうことにした。
・・・んだけど、
E先生もいろいろご検討くださったようで、
白木のこの症状を検査する場合、
順番としては、
第一にバリウム検査で食道の動きをみる
第二に血液検査
が順当らしくて、
なので、まぁ、結局いつかはやるので
じゃあもうやっちゃってください、ということで。


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勝手にきめんな


バリウムなんて、わたしだって一回しか体験したことないし、
しかもその一回が大変辛い思い出なので
大層心配だったのだけれど、
猫の場合は人間と違って、
下剤を飲む必要もなく、
そのまま普通にしてていいんだって。
先生がそうおっしゃるならば、、、、。


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ひとごとだと思って


検査の結果、
やはり、ちょっと食道の動きが弱くなってるようで、
食べた物すべてが胃までは到達せず、
少し食道に残ってしまうのね。
(動画を見せてもらいました)


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最先端医療


それでも白木の場合は
5分ぐらいすると胃に到達するみたい。
動かないなーって時は
立たせて軽く揺すってあげれば流れていく。


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ゆすられました


という感じで
白木はまだ「巨大食道症」とまではいってなくて、
その手前の「食道機能低下」という診断をくだされた。


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“巨大”じゃなくてよかった


血液検査しても
70%は、“原因不明の食道機能低下”なんだそうだ。


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だいたいこういう場合、“犬の例”で話をされる


のこり30%のなかに
局所型重症筋無力症
甲状腺機能低下症
自己免疫病
などがあり、それかどうかを検査するために
白木の血液は外国へ送られるそうだす。


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グローバル


原因がわかって対処法があったほうがいいのか、
原因不明だけど高い位置でご飯食べてれば大丈夫っていうほうがいいのか。
まぁ、わたしとしては後者かなー。


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同じく


バリウム検査と血液検査で
本日のお会計は76,797円也。
先週のと合計したら10万円越した。
いいの、いいの、白木が元気になればいいの・・・・。

ちなみに、
白木は今こんなふうな姿勢でご飯を食べてます。

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イジメじゃないよ


こうすると、ご飯も残さないし、
食後に起立させなくても吐かないのでラクチン。

以下、わたしの素人考え。
猫や犬にご飯をあげる時、
床に直に器を置かないほうがいいと思う。
普通に立ってる時(←四つ足で)の口の位置って
思ったよりも高い位置にある。
まずはその位置を計ってみて。

・毎回ご飯を少し残す
・食い付きが悪い
・ちょこっとづつしか食べない
・たまに食事の途中や後に、ゲポッとご飯を吐く
(参考:白木の様子)
こんなことで思い当たることがあったら、
ウチの子はそーゆー子だからって思わないで、
まずは食事台を用意してあげてみて欲しい。

ネットショップなどで扱ってる食事台を見ると
「小型犬・猫用」は4〜6センチぐらいになってるけど
猫の場合は10センチ〜15センチぐらいあっても
いいように思う。(体格にもよる)

空き箱などを利用するのもいいけれど、
食べてる時に動かないように
底に滑り止めシートを付けるなどの工夫が必要。

器を床に置いてご飯をあげてるひと、
ぜひ、台を!
posted by inukaki at 20:00| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月04日

白木・・・検診の報告。

Twitterで白木の検診のことをつぶやいたので
ご心配をおかけしてるかも・・・
と思ったので、少し詳しくご報告を。


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いろいろあったのよ


定期検診の日を数日後に控え、
白木が突然吐き始めた。
「猫だから吐いたっていいじゃない」
と言う人が多いのだけど、それは間違い。
猫は確かに吐きやすいのだけど、
吐いてもへっちゃらではないのだ。
それなりに胃や食道に負担がかかる。
だから、猫と暮らすヒトは、
猫が吐かないように気をつけてあげなければならない。
たとえば、こまめにブラッシングするとか、
毛玉ケアのフードを与えるとか。


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よろしくたのむ


それとは別に、
白木はリンパ腫という病気を抱えてるので、
吐く イコール 再発 の恐れがある。
(白木のリンパ腫は消化器型なので、症状は吐くor下痢)
以前、「再発の兆候は突如やってくる」というようなことを
E先生が言っていた。
ということは、これがそうなのかも?!


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それは困る


30日の夕方に高度医療のE先生に電話で症状を話し、
指示にしたがって、かかりつけの近所の病院へ行った。
点滴と、胃の注射と、胃薬をもらって帰宅。


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災難だったよ


3日(水)、高度医療センターでE先生の検診。
症状や吐き方、吐いたもののことなどを説明した。


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よせやい


以前(リンパ腫の時)は、胃からせりあがってくるような吐き方をしていた。
今回は、喉のあたりからゲポっと出てるような吐き方。
見ていても、苦しそうに吐き戻してるふうではなく、
突然ゲッと短く一発吐いて終わりで、
スッキリ感さえあるように思えてしまう。


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観察しすぎ


それと、数日前に
片栗粉を溶いたようなとろっとした白いモノを吐いたことも報告。
わたし的には、
「これが吐き出したかったんだなー」という感じがあった。
これでスッキリしたんじゃないだろうか?と思ったのだ。


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白木もそう思いたかった


そんなわたしの報告を聞いた後、
レントゲン検査を終えたE先生の見解は、
「胃」ではなさそう、つまりリンパ腫の再発ではないだろう、とのこと。
でも、残念ながら「食道」になんらかのトラブルがある可能性は高い。


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いぃ〜っ


猫の巨大食道症ってご存知だろうか?
『猫の巨大食道症』
白木、これかも。


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巨大ってヤなネーミングだな


デイガスト(胃粘膜保護剤)を処方してもらった。
それから、ご飯を食べたあと、
体を縦にした状態(二足歩行で立ち上がる感じ)にすると、
食べ物が食道を降りていく助けになるんだそうだ。


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基本的に四つん這いだからな


白木を抱っこする時は
グルンと体を丸めるような抱っこの仕方をしていた。
これだとダメ。
でも、わたしの肩に白木の前脚を乗せて立たせる姿勢での抱っこが
どうもうまくいかない。
安定感がないので、白木がすぐに嫌がってしまう。
(10分ぐらいはその姿勢をキープしたいのに)

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無理がある


で、思いついたのだけど、
白木は、ベッドの角に前脚を置いて
それを支えに爪研ぎをしたり
ジャラされたりするのが好きなのだった。
なので、ご飯のあと、
白木をベッドの角に立たせ、
わたしがその背後から覆いかぶさるように座り、
白木を支える、という方法。
支えながら顔まわりを撫でてあげられるので
これは結構OKみたい。
ゴロゴロとご機嫌な様子。
ひとまず3分から5分程度にしてる。
それで今日のところは吐いてない。

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あゆみより、ってやつ


現在、そんな感じ。
リンパ腫再発の可能性は少なく、
体調が激変して悪化するということでもなさそうなので、
どうぞご心配なく。

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心配かけて悪かったと思ってる


ちなみに、
レントゲン検査と薬を処方していただいて、
24,990円也。
バリウムはもっと高額になる思われる。
胃カメラは全身麻酔だから10万は超える。
白木ぃ〜、たのむよ〜。(いろんな意味で涙)

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・・・・・・・

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2013年02月22日

白木・・・にゃんにゃんにゃんの日スペシャル☆

にゃんにゃんにゃんの日ということで、
“”ぼくドラミちゃん”をたっぷりと!

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ドラミちゃんスイッチON!


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ジャラされ隊のドラミ隊員


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すごむドラミ隊員


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正面


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動かない “ぼくドラミちゃん”


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頬毛がすごい “ぼくドラミちゃん”


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“ぼくドラミちゃん” 全身


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にらむ “ぼくドラミちゃん”


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一応ゴロゴロ言う “ぼくドラミちゃん”


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脱 “ぼくドラミちゃん”



おまけ



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2012年08月27日

白木・・・えものを追う。

また随分と間があいてしまったので、
改めて白木の連続写真でお茶を濁す・・・


さぁ!じゃらすがいい!
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飛んだ!
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いくぞ!(お尻プリプリ)
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とぅっ、とぅっ、とぅっ!
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2012年08月01日

白木・・・連続写真。

twitterをはじめるとブログが放置されるという事実なう。
久しぶりの更新なので、白木の写真でウォーミングアップ〜。
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2012年07月05日

『逢魔が時のものがたり』

装画と挿絵(モノクロ)を担当した
児童書『逢魔が時のものがたり』(巣山ひろみ/著 学研教育出版)の見本が届く。
今回の本も表1(表紙)から表4(裏表紙)につながる一枚の絵。
なぜかわからないけれど、わたしが担当する本はこのタイプが多い。
ちなみに、だからと言ってギャラが2倍になったりすることはありません。

実は、去年あたりにやっていた児童書が結構辛くて、
文字校正のような修正指示があたりまえのように飛んで来て、
「添削指導ですか?」と思うほど。
かなりげんなりうんざりしていたわたしに
「このぐらい普通ですよ」と担当編集者さん。
そうなのかー、
児童書がこういうものならばわたしはもう・・・・と思った。

なので今回のお仕事をいただいた時も
ちょっと構えていたのだけど、
終わってみれば、その心配は無用だった。
表紙絵は、スタート時こそ難航したけれど、
そのあとは全然スルーっと描くことが出来た。
中の挿絵のほうも好きなように描かせていただけて、
修正も無し。
懐の深い担当Yさん。ありがとうございます。
こんなに楽しいのなら、
もっと児童書やりたいわ〜、と思う(ゲンキンですな)。

著者の巣山さんからは、何度かあたたかいメールをいただいた。
“挿絵というものは、文章に書きたくても書ききれなかったところまで
表現してくれるものなのですね”
というようなことが書いてあって感動。
だってだって、「書いてあることと違うから描きなおしてください」
って言う人がいるから。
わたしは具体的に文章に書いてあるモノではないモノを描く。
文章はわたしが具体的に絵に描かないモノを表現する。
その幾つもの重なりがあってこそ、だとわたしも思う。
巣山さんが、同じように考えていてくださったのが嬉しい。

描かせてもらえてよかった、と思える本が一冊増えた。
しあわせだ。

『逢魔が時のものがたり』
(巣山ひろみ/著 学研教育出版 1,260円税込)

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2012年06月30日

白木・・・復活。

白木、なんとか持ち直した。
もー。
なんだったんだー。

金曜日から、いつものサプリメント(カチオンのジュピターサポート)に加えて、
S名さんからいただいた酵素を混ぜていた。
そしたら、ちょっとウンチがやわらかくなった。
土曜日には食欲が無くなった。
そのまま食べる量がちょっと減って来たなー…と思ってたら
リバース&絶食。

だから、酵素のせいなのかと思ったのだけど、
先生に聞いたところ、
酵素程度のもので内蔵がおかしくなることはない、とのこと。
風邪かなんかで調子が悪くなってきた日と
酵素をあげ始めた日がたまたま同じだったのかも。

そうは言っても怖いので、酵素はやめた。
とりあえず、どこか不調が出て来るまでは
ジュピターサポートだけでいってみよう。
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2012年06月28日

白木・・・記念日だっていうのに。

♪きょうは〜わつしの〜同棲記念日です〜♪
ってことで、白木との同棲生活4年目突入。
よくがんばりましたね、白木。

と思ったら、夕方ぐらいにドバーっとリバース。
朝から食べつづけたモノを残らず全部出した感じ。
その後は元気も食欲もなく部屋の隅で固まる。

夜中12時過ぎに再びトイレの中で何度もえづく。
胃の中になにもない状態なので
黄色い液体を吐く。
相当調子が悪そう・・・・・

朝はわたしが起きても部屋の隅から動かない。
しばらくしたら
「ちょっとだけ食べようかな…」と登場したので
とりあえず今一番好きなご飯:鶏の胸肉(生)を4g。
ちろちろと食べる。
その後ターキー(生)をあげたら、それは嫌。
なのでまた胸肉(生)を少しづつ食べさせる。
8秒ぐらいリボンで遊ぶ。

E先生に電話で相談。
黄色い液体は胃液だそうで。
リンパ腫再発だったら、このまま良くなることはない。
嘔吐が続かないようだったら心配なし。
ともかく様子を見ましょうってことで。
しーらーきー!!!

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2012年06月03日

白木・・・あの爪研ぎ。

バレンタインデーに白木にあげた素敵な爪研ぎ。

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むりやり乗せられました。不愉快です。


全然使ってくれないので、
Y川さんに引き取っていただいた。
Y川さんちではこの人気! 

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きゃ〜♪きゃ〜♡たのしぃ〜◎

爪研ぎ冥利につきるってもんだ。
よかったよかった。

・・・やっぱり白木、おおきいかしら。。
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2012年06月02日

白木・・・客慣れ。

Y川さん来宅。
たぶん、すごくひさしぶり。
なので白木を見るのもひさしぶりのY川さんには、
白木がすごく大きくなって
プリプリしたように見えるらしい。
毎日見てるわたしには全然わからないけれど。
そうかなー。
大きくなったかなー。

今日も白木は適当なところで自分からウロウロっと出て来た。
やっぱり人慣れしてきたんだなー。
というのも、ウチはすごくせまい1Kで、
玄関と台所が直結。
お客さんはその台所の椅子に座ってもらう。
以前は、奥にある部屋(寝室兼作業部屋)にまで
お客さんが入っていくこともあったのだけれど、
ここのところみなさん台所でとどまっている。
白木にとってはそれがよかったのかもしれない。
自分の部屋(わたしの部屋でもあるんだけどさー)が確保されてる安心感が、
白木を落ち着かせてる感じ。
もし嫌だったらコチラに逃げればいいんだしー、
ちょっとアチラも見てくるかねー、
ぐらいの余裕が感じられる、ような気がする。
今日もぷら〜っと出て来て、
ご飯も食べて、
自分で棚の上に登っていったし。
やるな、白木。

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2012年05月29日

『鳥のうた、魚のうた』

『鳥のうた、魚のうた』をチェックする白木。

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カバーをはずすと、モノクロームの世界。
銀色の紙に印刷されてあるのだ。
かっこいい!
見返しの朱色も効いている。

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ブックデザインは坂川事務所の坂川栄治さんと朱音さん。

基本的には、表題作の『鳥のうた、魚のうた』のイメージで描いたけれど、
他の短編のイメージもちょこちょこと入り込んでいる。

幻想的なんだけどリアル。
きもちわるいんだけどきもちいい。
うつくしいんだけど不気味。
音とか色とか感触とか匂いとか
そういったものをリアルに感じることができる珠玉の短編集。
だから絵もスルスルと描けたんだと思う。

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2012年05月08日

白木・・・念願の猫ベッド。

念願のそらまめ屋さんの猫ベッドが到着! 
ウチには猫が一匹しかいないのにも関わらず、
猫ベッドは4個(他にキャリーとか段ボールハウスとかイロイロイロイロ…)。
これを処分するためには、
これぞ!というお気に入り(←わたしの)の一品を
手に入れるしかないと常々考えていた。
そらまめ屋さんの素敵ベッドを手に入れて、
今あるどーでもいい系のベッドを廃棄する、
そうしよう、ということでがんばってゲット!
(そらまめ屋さんのベッドは大人気なので、
発売開始時間ぴったりにアクセスしないと即売り切れに)

到着したベッドは、
むむむ、ち、ちっちゃかったか?! 
Mサイズにしたんだけどな〜。
でもサイズ的には白木お気に入りの段ボールとほぼ同寸。
だから「入らにゃ〜い」ってことは無いはず。

さっそく白木を入れてみた。

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なかなか気に入ってるように見えるぞ。
だって出て行かないもの。
そのまま入ってるもの。
まるで風呂のように。

買った人の感想を読むと、
他のベッドは全部気に入らにゃい!という子でも
そらまめ屋さんのベッドは気に入った、ということが
多々あるみたい。
それ、たぶんホントだと思う。
なんか、絶妙な堅さというか柔らかさというか、
独特の感触なのだ。
オリジナルデザインと縫製のすばらしさはもちろんだけど、
きっとこの綿の詰め具合っていうのも
そらまめ屋さんの職人技なんだろうな〜と思う。
三ツ星店の寿司職人みたいな感じで。

その絶妙な感触が猫の心をわしずかみにし、
この素敵な布で飼い主の心をわしずかみにするのだ。
今回わたしが買ったこの柄(SpringFan)は、
白木の目の色と透けたピンク色の肌とお揃い。
シバザクラ模様のベッドとコチラと迷ったんだけど、
コチラで正解だったわ〜。
わたしの選球眼って最高ね〜、と飼い主大満足。
あとは、白木が気に入って使ってくれるよう祈るのみ!

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そらまめ屋さんのウェヴの
「お客様の声」のところに白木が載ってます〜♪

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2012年04月25日

白木・・・検診。

白木の検診日。
なのに、昨夜、アレルギーの薬を飲み忘れてしまい、
朝から絶不調。
なにせ、アレルギーの源を前に抱えて、
アレル源がわんさかいる病院へ行かねばならないのだから。
ポケットティッシュを山盛りかばんに入れてゴー! 

体重は前回と変わらす5.1kg。
特に異常なし。
次回血液検査予定。
優等生な白木。
先生も「白木ちゃんはリンパ種の子たちの希望の星です」と。(←記憶違いかも)
そーだよー、すごいよー。

今日は行きのタクシー運転手さんも帰りの人も猫を飼ってる人で、
にゃあにゃあ泣きわめく白木にも優しかった。
行きの人は、勤務先周辺にたむろする野良猫集団の中で
唯一逃げなかった子をゲットして連れ帰ったとか。
帰りの人は、近所の家で野良猫が子どもを生んだと聞いて、
そのひとに、捕まえてくれとお願いしたとか。
オッサン猫は大好きだけど、
猫をこよなく愛するオッサン(人間)もなかなか良いなぁと思った。

にしても、やはりアレルギー症状が激しくて、
水のような鼻水がタラタラ流れ落ちるは
くしゃみは止まらないは
咳が出て呼吸が苦しいわで一日使い物にならず。

ぐったりの一日。
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2012年03月13日

白木・・・好みのタイプ。

U山さんが17時に来ることになっていて、
いつもと違うわたしの様子からなのか、
なにかを察した白木は、ウントスもシッコもご飯もお水もすませて、
さっさと部屋へ引きこもってしまった。
きっと出てくる気がないんだな、と思ったのに、
なんと、U山さんを玄関までお出迎えする歓迎っぷり。
どした? 

その後は引きこもっていたけれど、
U山さん滞在3時間目ぐらいに自ら「こんにちは」のご挨拶。
クンクンと手の匂いをかいで、
にゃあにゃあ鳴いてみちゃったりして。
ど、どした? 

白木が自らクンクンご挨拶をしたのは
A谷さんが唯一の人だったけれど、
続いてU山さんまでも。
そういえばA谷さんとU山さんは仲良しだし、
おっとり系なところも似てる。

白木の女の好みがわかってきたぞ。

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2012年03月05日

白木・・・要求。

昨日は、予告帰宅時間よりも少し遅くなってしまったけれど、
最近は怒りのダッシュはしない。
そのかわり、懺悔の“抱っこしてゴロ〜ン”を要求される。
クッションに座って撫でるだけでは許してくれないのだ。
ちゃんと抱っこしてゴロ〜ンしてからでないと、
棚の上に落ち着いてくれない。
昨日もソファで撫でたあと棚の上に置いたら、
「ちっがぁ〜う!(怒)」と駆け下りてきて部屋に戻った。
わたしが自分の夜ご飯を用意して食べ始めると、
「なぁ〜にやってんだよぅ〜!(怒)」と呼びにきたので、
まだ数口しか食べていない銀タラの粕漬けを置いて、
“抱っこしてゴロ〜ン”をしに部屋へ行くはめに。
時間通りに帰って来なかったわたしが悪かったんだけどさ。
posted by inukaki at 20:00| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月02日

白木・・・専用。

キャットタワーに手を出す前に、
とりあえず家にある物を組み合わせて
床から少し高い位置にベッドを置いてみるも、
どうも気に入らないみたいで、すぐに床置きベッドへ行ってしまう。
高いところで寝たいって思ってないのかなぁ。
キャットタワーを買っても使ってくれない可能性大だなぁ。
「白木用に」と思って買った物はほぼ使ってくれないのに、
「白木“も”使ってくれればいいな」ぐらいに思って買った人用クッションは
ほぼ白木専用になっているという・・・
まぁ、猫ってそんなもんか。

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あ・・・いえ、別に文句を言ってるわけではありません。
思う存分お使いください。
posted by inukaki at 20:00| カテゴリ無し | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする